7月1日『生きる知恵』
現代人の不幸は、ありあまる幸せを与えているにもかかわらず、満足をしていないことです。逆に、取るに足らない小さな苦労を自分自身で勝手に大きくしてることです。
幸せに生きるためには、大きな不幸や災難を小さく受け止め、小さな喜びを大きく膨らますことです。かつての日本人は、無意識のうちにそいういう知恵を身につけていたように思います。
【所感】
小さな喜びを膨らます、という感性がなくなってきているのでしょうね。便利なものが増えた世の中になったからでしょうか。でも今この間の震災を受け、謙虚を美徳とする心、そして多少の苦労を大きな気持ちで受け止めるという心を日本人は思い出していくと、私は思います。
川上 武彦
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